こんばんは!
本日はこのタイトルにもあるように、山陰本線を1日で乗り潰した話です。
山陰本線は、ざっとこのような路線です。
※Googleマップに筆者が加筆
東海道新幹線で言うと「東京から姫路」に匹敵するくらいの長さです!
東京から姫路までは新幹線で約3時間ですが、山陰本線には新幹線がないため、
乗り通すとなるとほぼ1日かかります。
(1日で乗り通さず、じっくり観光すればよかったかなと若干の後悔も・・・)
では、乗車記本編スタートです!
夜明け前 下関駅に赤い列車
第1走者 山陰本線 益田行き普通列車 820D (長門市益田間 1564D) 【下関→益田】
前乗りし、スタートは山陽本線の下関駅です。
そう、山陰本線列車の始発終着は下関駅ですが、山陰本線自体のスタートは、
ひとつとなりの幡生駅から山陰本線に入っていくことなります。
まだ日が出ない朝5時39分、始発の益田行き普通列車が発車します。
(入線は10分前、5時半頃、幡生方から)
2両繋いだ赤いキハ40がやってきます。
後ろよりの1両は途中の長門市で切り離しになります。
長門市までとは言っても、下関から約2時間!!!
下関からは途中の小串駅までは頻繁に運行がされていますが、それより東に行く列車がなかなか本数がなく、行程を組むのに非常に苦労します。
この5時39分を逃すと次は夕方まで時間が空きます。
(途中の長門市、東萩までならいけるがその先・・・)
列車は長門市7時43分に到着すると、後ろの1両は今来た道を折り返す列車に変身します。
ここからは終点まで1両で運転となります。
どんどん日が出てきて、気持ちよくなり、よく寝ました。。笑
うとうとしていると、列車は東萩駅へと到着します。
東萩では約15分程度の停車があります。
停車時間に一旦途中下車。
トワイライトエクスプレス瑞風も停車する東萩駅は、その歓迎ムードが広がっていました。
小休憩のあとは、終着益田に向かって列車は走り続けます。
日本海側に出ると絶景が広がります。
青い空と青い海のコントラストが絶景をもたらしているのですが、
他の絶景路線とはわけが違います。
青い海×青い空×オレンジの屋根の住宅
この3つが揃うことで、他にはない山陰本線島根県の景色となっていると感じます!
(うとうとしていても、これを見ると絶対に目が覚めるほどの美しさですよ!!!)
景色を見ていると終着の益田には9時54分に到着です。
ここからは、後続の特急列車にて東へと進みます。
迫力満点 2両のディーゼル特急
第2走者 山陰本線 米子行き 特急スーパーおき2号 3002D 【益田→松江】
10時31分発の特急スーパーおき号に乗車します。
この列車は、新山口から山口線を北上し、益田から山陰本線に入り東へと進んでいきます。
2両のうち、1両が自由席、1両が指定席となっています。
自由席の乗車率はそこそこなのに対して、指定席はガラガラ。
短距離移動に特急を使う人は指定席を使わないのかな、と思いながら。
益田で下車する人も多数いたため、ガラガラでゆっくり乗車することができました。
松江までの所要時間は約2時間。
この区間も相変わらず日本海側を走るので、景色が良いです。
12時35分、松江に到着、昼食休憩を挟み、さらに東へ進みます。
黄色い普通 米子へ
第3走者 山陰本線 生山行き普通列車 284M 【松江→米子】
13時45分、生山行き普通列車に乗って、米子へと向かいます。
松江→米子間の所要時間は、普通列車で約45分。
特急やくも号、スーパーおき号、スーパーまつかぜ号などの特急列車がたくさん走っている区間となります。
人の往来も多く、今朝の東萩や益田とは異なる雰囲気を感じさせます。
(松江付近は、大都市だな!と感じることが多かった。人の数もそうだしお店の数もそう、お土産屋さん、高校生などなど・・・)
再び登場2両のディーゼル特急
第4走者 山陰本線 特急スーパーまつかぜ10号 鳥取行き 2010D 【米子→鳥取】
米子からは再び特急に乗り、鳥取方面へと移動を再開します。
乗車する特急は先ほどと同じ形式の2両編成です。
こちらも自由席はそこそこの混雑率がありました。鳥取駅に出るとそこから姫路、新大阪方面へと乗り継げるからでしょうか。
スーパーまつかぜ号は、
益田から米子、鳥取を結ぶ特急です。
鳥取に近づくと大きなまちが増え、混雑度合いも増していきます。
通学客を多く乗せ、1両の列車は浜坂へ
第5走者 山陰本線 浜坂行き 普通列車 538K 【鳥取→浜坂】
鳥取からは普通列車へと乗り換えです。
16時20分、多くの高校生を乗せた普通列車が走り始めます。
1両編成の浜坂行きはとても混んでいました。
学校帰りの中学生や高校生と見事にバッティング。ボックスシートが埋まるほど盛況っぷり。
(空気を運ぶよりビッチリのがイイネ)
終着の浜坂までは約40分、17時06分、あっという間に到着します。
浜坂は浜坂温泉が有名で、駅には大きく掲げられています。
山陰本線の絶景区間 餘部鉄橋
第6走者 山陰本線 豊岡行き 普通列車 182D 【浜坂→城崎温泉】
17時22分、浜坂からは豊岡行きの普通列車に乗車し、
城崎温泉まで進みます。
途中には余部鉄橋という鉄橋があります。
そこを走る赤い列車を一眼見ようと、一眼撮影しようと、全国から観光客が集まるような場所となっています。
列車内からでも外の景色を楽しめますが、
外からの方が綺麗に感じるかな?と思いました!
夕日が落ちる前に城崎温泉に到着です。
志賀直哉の有名小説「城崎にて」(や、某号泣議員が経費で行っていた温泉)で有名です。
駅を降りて温泉街へ進むと、
おぉ、これはすごい!これを見ることができてよかった!そう思えるような景色がそこには広がっていました。
電車に乗っていたら一瞬しか見えませんが、
降りてこういう景色を見るのもとても素晴らしいものだと実感しました。
山陰本線ラストスパート 残すは特急2本
第7走者 山陰本線 特急こうのとり28号 大阪行き 3028M 【城崎温泉→福知山】
18時53分、城崎温泉始発特急こうのとり号に乗車し、
目指すは福知山駅です。
こうのとり号は途中の福知山から福知山線に入り、新大阪駅を目指します。
山陰本線から逸れてしまうため、乗り換えが必要となります。
残すところ2本の特急まできたので、
ずっと座って移動してきた自分へご褒美(?)のビール。
列車内で飲むビールは格別だと、、、、
(共感してくださる方いらっしゃいますか?笑)
夜汽車でのビールは最高です。
夜の列車は景色がない、以前はそう思っておりましたが、お酒を覚えてからは本当に大満足。
いつも動きながらビールを飲まないでしょ?という謎の非日常感を味わいながら、
東へ東へ進んでいきます。
ですが!!!
発車前に車掌さんからのアナウンスで、
「本日、福知山線大雨の影響でこの列車福知山行きとさせていただきます。新大阪方面ご利用の方は恐れ入りますが、福知山駅にて反対ホーム停車中のはしだて号にて京都まで行き、京都から新快速のご利用をお願い致します。」
とのこと。
あぶなーーーい!
なんとか、自分の進む方向ではなかったので助かりました。
車掌さんはひとりひとりに対応してくださり、
親切な方なんだなと思った次第でございました。
ラストランナー 特急はしだて
第8走者 山陰本線 特急はしだて10号 京都行き 5090M 【福知山→京都】
福知山駅で向かい側に止まっている特急はしだてにてラストは京都へ向かいます。
乗り継ぎは考慮されており、はしだてから大阪方面のこうのとりにも乗り継げるようになっています。
こうのとり→はしだての乗り継ぎ時間は5分(19時58分着→20時03分発)でした。
自由席に乗っていたのですが、非常に混んでいる!というのも、こうのとり運休に伴うお客さんがたくさん流れてきたので、混んでいたものと思われます。
途中駅から隣にも来るかな?という
あんまり落ち着かない感じでした。
そして、約1時間20分、ついに列車は終着の京都に。
長かった山陰本線乗り通しのラストです。
特急ホームに到着した時、
1日ですごいことをしたんだなと、感動すら覚えました。
到着後、すぐの新幹線に乗車しなくてはならなかったのでなんと写真が一枚もない・・・後悔です・・・
最後に・・・
1日でこれほどの移動をするのはかなりシンドイ(物好き以外の方はできません)ので、
気になったところに立ち寄ったり(私も最低限の立ち寄りはしています)、乗り換えで観光したり(私も最低限の観光はしています)して、2-3日かけて
乗り通されるのが良いかなと思います。
景色も良いですし、美味しい食べ物もたくさんあるので、ぜひ一度乗車されてみてはいかがでしょうか!
ではまた!